自動車の都市間レースは、『ル・プティ・ジュルナル』による、1894年のパリ・ルーアン間レース(127キロ)を嚆矢とする。
その翌年からは、パリ・ボルドー・パリ間(1178キロ)をはじめとする複数の都市間レースが催され、今日にいたるモーター・スポーツの礎が築かれた。
その後、世界初のグランプリ・レースが1906年にル・マンで開かれ、そのル・マンで1923年に始まった24時間レースは現在、世界三大レースとしての地位を確かなものにしている。 画家のジュール・シェレによる「ベンゾ・モーター」(1890年)や、同じくアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「シンプソンのチェーン」(1896年)などの宣伝用のポスターは、スポーツと商品と芸術の新しい関係を世に示した