2019年5月26日、異例の酷暑のなか、東京目白の学習院大学にて表記の大会、歴史部門のパネル討論がおこなわれました。
現代アジアの金融史を軸におこなわれ、矢後和彦先生座長のもと、発表者は城山智子先生(中国金融史)、李明輝先生(韓国金融史)、蕭文嫻先生(香港金融史)にご発表いただき、鈴木俊夫先生(東北大学名誉教授)、赤川元章先生(慶應大学名誉教授)が質問するという形式で進行されました。
本討論会は、昨年刊行された『金融の世界現代史』(一色出版、4500円、696ページ)の内容をもとに討論され、専門家だけでなく多くのビジネスマンにもますます注目される東アジア金融の特徴や課題にメスを入れるもので、専門外の私も大変勉強させていただきました。
西欧的な「公」と「民」(あるいは「フォーマル」と「インフォーマル」「シャドー」)の対比は、アジアにおいては逆転しているのではないか。「民」こそが市場と金融の公的な進行を主導している。
矢後先生より