1.海から淡水域への進出
前章では、魚が塩分濃度の異なる海水や淡水にどのように順応しているのかを見てきた。彼らの中でも、海水から淡水まで広い塩分濃度に対応できる広塩性の魚は、氷河の進退や火山活動などによってできた淡水域に何度も進出し、時にそこに閉じ込められたり、居着いたりしてきた。このように海から進出した魚が淡水域にとどまり、そこで世代を繰り返すようになる現象は「陸封化」と呼ばれ、サケ科魚類やハゼ類、カジカ類など川と海とを回遊する魚において特によく見られる。……
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