イラスト講義・世界経済
不透明な国際情勢を読み解くための政治経済学
国際情勢と世界経済の関係を「先生」と読み解く46章。
発展する国際金融市場や取引のグローバル化、経済格差の拡大や新たな保護貿易など、現在起きている世界の主要な経済イベントの仕組みや歴史的流れについて、学問の街・京都と世界各国の都市を舞台に、とある大学のイギリス帰りの先生が、得意のイラストと軽快な語り口で解き明かす!
著=清水 習
B6サイズ/448ページ/3600円+税/978-4-909383-02-0/2018年5月25日発売
本全体および「第1部」「第2部」「第3部」、部単位でのご購入が可能です。
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【目次】
第1部 基礎知識編
第1章 トレードオフと経済政策︱何を選んで何を捨てるか?
第2章 需要と供給と価格メカニズム︱値段はいかにして決まるか
第3章 合理性と比較優位性︱経済発展の原動力
第4章 ゲーム理論と協調の失敗︱合理的に裏切るか、合理的に協力するか
第5章 モラルハザードとレモンの市場︱火災保険は火事の元?
第6章 コモンズの悲劇と規模の経済︱経済の限界を決める要因とは何か
第7章 労働市場と経済規制︱最低賃金法は誰のためか
第8章 インフレとデフレ︱どちらが経済にとって良いことか
第9章 ビジネスサイクルとアニマルスピリット︱デフレはなぜ起きるのか
第10章 リアルビジネスサイクルと自然失業率︱経済的不況は合理的か?
第11章 信用創造と金融政策︱お金はどうやって増えるのか
第12章 経済と政治イデオロギー︱自由と平等について
第13章 国際関係と経済イデオロギー︱世界を動かす思想
第14章 自己実現性とパラダイム︱経済の根底にある思想
第15章 フィリップス・カーブとルーカス批判︱合理的行動をするようになった市場の中の人々
第16章 新自由主義の台頭︱金融化する政治経済
【読書案内】
第2部 人物編
第17章 フランソワ・ケネー︱流れとしての経済の発見
第18章 アダム・スミス︱市場のメカニズムの発見
第19章 リカード︱分配としての経済
第20章 マルサス︱経済学は無慈悲か
第21章 ベンサム︱社会の幸せを考える経済学
第22章 アービング・フィッシャー︱経済を物理的に捉える
第23章 ケインズ︱新しい経済学への挑戦
第24章 ハイエク︱政府の役割を規定する経済学
第25章 フリードマン︱裁量かルールか
第26章 シュンペーター︱経済の革新はどのように起きるか
第27章 マルクス︱経済システムの問題
第28章 アルチュセール︱資本主義とイデオロギー
第29章 ウェーバー︱経済と宗教
第30章 ポランニー︱経済的対立と経済の動態
第31章 フーコー︱経済における思想的支配
【読書案内】
第3部 世界情勢編
第32章 金融経済の台頭︱金融がもたらしたのは安定か、破滅か
第33章 サブプライムローンと影の銀行︱不可解な金融活動
第34章 信用収縮とミンスキー・モーメント︱お互いを信用しなくなった銀行たち
第35章 銀行救済におけるゲーム︱政府と銀行のマネーゲーム
第36章 危機における政治︱責任転嫁の政治
第37章 ギリシャの借金と日本の借金︱国家の懐事情
第38章 国家を脅かす市場︱先物取引発祥の地の皮肉な末路
第39章 ギリシャ危機︱国家は破綻する
第40章 離脱の政治と非協力ゲーム︱国家主義の台頭か、合理的な仲たがいか
第41章 比較優位性が何をもたらしたか︱ウィンウィンな関係の幻想
第42章 新興国と国家主義の台頭︱先進国の栄枯盛衰?
第43章 選挙のパラドックス︱民主主義の難しさ
第44章 トランプ大統領が隠している問題︱アメリカ経済の病い
第45章 貧困の罠︱なぜ貧しい国は貧しいままなのか
第46章 アベノミクス︱世界情勢の中の日本
終わりに︱新たな時代の幕開け?
【読書案内】
【筆者紹介】
清水習:宮崎公立大学助教