琉球列島は九州と台湾の間に約1200kmにわたって連なる弧状列島で(図1)、この地域の鳥類相は日本列島とは大きく異なっている[1]。その理由のひとつは、琉球列島が南方系の種と北方系の種の分布の移行帯にあたり、日本列島には分布しない南方系の種が混在していることである。そして、もうひとつの理由が固有種の存在だ。琉球列島はユーラシア大陸と分離されて島嶼化して以来150万年以上にわたって、大陸や日本列島との生物の移動が妨げられてきた歴史があり、この地域に固有とされる鳥類が多い。ところ……
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