第2次大戦前のフランス社会は、金融に対して保守的・懐疑的だった。通貨供給は現金が中心で、預金通貨の成長は遅れていた。第1次大戦前のM2[現預金通貨+定期性預金のことで、これに譲渡性預金を加えたものがマネーサプライの代表的な指標となっている]と鋳貨に対する国民所得の比率、いわゆる「貨幣の所得速度」は(「国民所得」の統計が未整備だったので粗い推計値によるものだが)1901年に2.38、1913年に2.25、第2次大戦前の1939年に1.90だった。「貨幣の所得速度」……
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