よほど腹にすえかねていたのだろう。2017年11月、自らが主催した中銀関係者の国際会議で思わず本音が漏れた。「国際的な評価にさらされず、真実とは異なるメッセージを長年にわたって発信している新聞がある」。念頭にあったのはECBの厳しい金融監督を指弾するイタリア紙と、金融緩和に反対するキャンペーンを張るドイツ紙。隣に座っていた米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長らが笑い飛ばしたため、その場の雰囲気は和んだが中銀トップがメディア批判を展開するのは異例の出来事だった。……
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