国際通貨ポンドの終焉
第1次大戦前のイギリスの通貨ポンドは、金に裏打ちされた国際通貨として、世界の貿易取引の多くを担い(貿易取引がポンド建てで行なわれた)、またポンド建ての海外証券が多く発行された。第1次大戦後、イギリスは1925年に旧平価で金本位に復帰するが、繊維、鉄鋼、石炭などの伝統産業の国際競争力が減退し、大戦にともなう海外資産の喪失もあって経常収支赤字に苦しみ、1931年には金本位制を放棄する。この背景には、第1次大戦後の、アメリカ経済……
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