エンハンサーとは、コア・プロモーターと協調して遺伝子発現の時空間的制御を担うシス調節エレメントである。エンハンサーは一般的に数百塩基程度の長さであり、転写因子やクロマチン修飾酵素が動員される足場として機能している。また、転写開始点からの距離や位置、方向に関係なく遺伝子発現を調節する機能を持つ。ハイスループットにエンハンサーを探索する手法が開発されるに従い、エンハンサーの定義は上記のような機能的活性に基づくものから、クロマチンなどの物理的特性に基づくものへとシフトしつつある。つまり、エンハンサーとは、特定の転写因子や転写コアクチベーターが結合するDNA配列であり、ある……
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