ヒトゲノム中には、約1万3000個の偽遺伝子が存在しているが、そのうちの7割を占める9000個がプロセス型偽遺伝子である。プロセス型偽遺伝子は、mRNAに転写されプロセシングを受けた配列が、転移因子の1種であるレトロトランスポゾンの逆転写酵素によりDNAへ逆転写され、ゲノムに再統合されて生じた配列である。ゲノムへの再統合はランダムに起こり、転移したその配列が遺伝子として機能することが少ないと考えられたため、プロセス型“偽”遺伝子と呼ばれている。レトロトランスポゾンのうち「非LTR型(non–long terminal repeat)…… このエントリーを表示する権限がありません。 この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。
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[目次]
- 28章 単一遺伝子による遺伝病
- 27.8 Neutrophil extracellular traps
- 27.7 ディフェンシン
- 27.6 KIR遺伝子群
- 27.5 T細胞受容体の遺伝子
- 27.4 B細胞受容体の遺伝子
- 27.3 MHCクラスⅡ遺伝子群
- 27.2 MHCクラスⅠ遺伝子群
- 27.1 自然免疫系にかかわる遺伝子
- 26.5 皮膚に存在するリピート遺伝子(EDC)
- 26.4 コラーゲン
- 26.3 ケラチン
- 26.2 頭髪の太さを決める遺伝子EDAR
- 26.1 耳垢型遺伝子 ABCC11
- 25.6 インプリンティングを受ける遺伝子
- 25.5 子育てにかかわる遺伝子:オキシトシン
- 25.4 精巣にかかわる遺伝子
- 25.3 卵巣・乳腺にかかわる遺伝子
- 25.2 受精卵着床にかかわる遺伝子
- 25.1 性決定にかかわる遺伝子群
- 24.6 インスリン
- 24.5 成長ホルモン
- 24.4 プロオピオメラノコルチン
- 24.3 メラニン凝集ホルモン
- 24.2 バソプレシン・オキシトシンファミリー
- 24.1 ホルモン一般
- 23.6 Rh式血液型遺伝子:膜タンパク質
- 23.5 ABO式血液型遺伝子:糖転移酵素
- 23.4 白血球系の遺伝子
- 23.3 赤血球系の遺伝子
- 23.2 血液凝固系の遺伝子
- 23.1 血漿タンパク質の遺伝子
- 22.5 高血圧、動脈硬化や心筋梗塞にかかわる遺伝子
- 6.7 ホルモン応答転写因子
- 7.1 脊椎動物共通な傍系・順系相同CNS
- 22.4 大・中動脈にかかわる遺伝子
- 22.3 循環系と腎疾患
- 22.2 循環系と肺にかかわる遺伝子
- 22.1 循環系と心臓にかかわる遺伝子
- 21.3 肝炎ウイルスにかかわる遺伝子
- 21.2 アルコール代謝にかかわる遺伝子
- 21.1 肝機能指標にかかわる遺伝子
- 20.5 尿酸排泄・再吸収にかかわる遺伝子
- 20.4 腎排泄・再吸収にかかわる遺伝子
- 20.3 ヒトの脂質分解・吸収
- 20.2 消化管吸収・排泄にかかわる遺伝子
- 20.1 栄養素の分解にかかわる遺伝子
- 19.6 顔面形態に関連する遺伝子
- 19.5 身長に関連する遺伝子
- 19.4 歯形成にかかわる遺伝子
- 19.3 骨格系にかかわる遺伝子
- 19.2 筋肉系にかかわる遺伝子
- 19.1 筋肉タンパク質の遺伝子
- 18.7 痛覚にかかわる遺伝子
- 18.6 温覚にかかわる遺伝子
- 18.5 聴覚にかかわる遺伝子
- 18.4 味覚にかかわる遺伝子
- 18.3 嗅覚にかかわる遺伝子
- 18.2 視覚にかかわる調節系遺伝子
- 18.1 視覚にかかわるオプシン遺伝子群
- 17.4 概日リズムにかかわる遺伝子
- 17.3 神経伝達物質受容体の遺伝子
- 17.2 神経伝達物質合成にかかわる遺伝子
- 17.1 中枢神経系にかかわる遺伝子
- 16.5 発生にかかわるその他の遺伝子
- 16.4 脳神経系形成にかかわる遺伝子
- 16.3 器官形成にかかわる遺伝子
- 16.2 からだの前後軸をきめるHox遺伝子群
- 16.1 原腸形成、胚葉形成、脊索の発生に関係する遺伝子
- 15.12 小胞体シャペロンと調節因子
- 15.11 ミトコンドリアシャペロンと調節因子
- 15.10 細胞質シャペロンと調節因子
- 15.9 テロメア系の遺伝子
- 15.8 セントロメア系の遺伝子
- 15.7 染色体分配(還元分裂)に関係する遺伝子
- 15.6 相同染色体間組換えに関係する遺伝子
- 15.5 減数分裂の細胞周期制御に関係する遺伝子
- 15.4 細胞周期チェックポイントに関係する遺伝子
- 15.3 染色体分配に関係する遺伝子
- 15.2 DNA修復に関係する遺伝子
- 15.1 DNA複製開始に関係する遺伝子
- 14.6 細胞内輸送系の遺伝子
- 14.5 核ゲノムに存在するミトコンドリアではたらく遺伝子
- 14.4 糖・脂質合成系に関係する遺伝子
- 14.3 核酸・アミノ酸合成系に関係する遺伝子
- 14.2 エネルギー代謝
- 14.1 翻訳に関係する遺伝子
- 13.5 マラリア原虫などの真核生物
- 13.4 ピロリ菌
- 13.3 感染細菌
- 13.2 ウイルス
- 13.1 常在菌
- 12.10 染色体破砕
- 12.9 染色体数変異
- 12.8 染色体の転座・逆位・融合
- 12.7 コピー数変異(CNV)
- 12.6 逆位
- 12.5 マイクロサテライト
- 12.4 挿入と欠失
- 12.3 遺伝子変換
- 12.2 組換えと連鎖不平衡
- 12.1 単一塩基変異(SNV)
- 11.5 X染色体不活性化とXIST
- 25.6 インプリンティングを受ける遺伝子
- 11.4 クロマチン接近可能性 (chromatin accessibility)
- 11.3 ヒストン修飾
- 25.3 卵巣・乳腺にかかわる遺伝子
- 11.2 DNAメチル化
- 11.1 Roadmap Epigenome Project
- 10.5 アスコルビン酸合成に関与する酵素の偽遺伝子
- 10.4 単一コピー遺伝子の偽遺伝子化:環境とのかかわり
- 10.3 機能のある偽遺伝子
- 10.2 プロセス型偽遺伝子
- 10.1 直列重複後に偽遺伝子化したもの
- 9.4 遺伝子重複と遺伝子変換
- 9.3 重複遺伝子の運命
- 9.2 全ゲノム重複の痕跡
- 9.1 重複遺伝子と遺伝子族
- 8.5 核に移行したミトコンドリアDNA断片
- 8.4 内在性レトロウイルス
- 8.3 L1配列
- 8.2 Alu配列
- 8.1 トランスポゾン
- 7.4 ヒト上科とヒト科で特有な CNS
- 7.3 霊長類で特有なCNS
- 7.2 羊膜類および哺乳類で共通に存在するCNS
- 7.1 脊椎動物共通な傍系・順系相同CNS
- 6.6 転写因子
- 6.5 RNA Pol II関連遺伝子
- 6.4 トランスポゾンによる遺伝子発現調節
- 6.3 TAD、CTCF、コヒーシン
- 6.2 エンハンサー
- 6.1 プロモーター
- 5.6 lincRNA遺伝子
- 5.5 snoRNA遺伝子
- 5.4 snRNA
- 5.3 miRNA遺伝子
- 5.2 rRNA遺伝子
- 5.1 tRNA遺伝子
- 4.3 ミトコンドリアDNAの遺伝子
- 4.2 タンパク質遺伝子
- 4.1 遺伝子とは
- 3.9 ゲノム領域による組換え率の変動
- 3.8 ゲノム領域による突然変異率の変動
- 3.7 ゲノム領域によるGC含量の変動
- 3.6 リピート配列
- 3.5 がらくたDNA
- 17.4 概日リズムにかかわる遺伝子
- 3.4 染色体のテロメア構造
- 3.3 染色体のセントロメア構造
- 3.2 性染色体
- 3.1 常染色体
- 2.5 日本列島人のゲノム進化
- 2.4 古代人ゲノムの研究
- 2.3 原人・旧人からの遺伝子移入
- 2.2 出アフリカ以降のヒトの拡散
- 2.1 新人のアフリカ起源を示す遺伝子データ
- 1.5 ヒト属の進化
- 26.2 頭髪の太さを決める遺伝子EDAR
- 1.4 ヒト上科の進化
- 1.3 四足類の出現から霊長類の誕生まで
- 1.2 脊椎動物の誕生
- 1.1 ヒト進化研究の歴史と概観