ヒトは産道を通るときに細菌に触れ、生まれてくると環境中の多数の細菌に晒され、皮膚や粘膜に細菌叢が形成される。ヒト常在細菌叢は、皮膚、口腔内、鼻腔、胃、腸内、膣内など全身に形成され、約1000種、数百兆の細菌からなると言われている。皮膚には1cm2あたり106個、約40種の細菌が生息し、腸内細菌叢は100兆の細菌からなるとされ、それぞれの部位で細菌種や構成比の異なった固有の細菌叢を形成している。ヒトの体は約37兆個の細胞からなるので、細胞数は圧倒的に常在細菌の方が多く、その役割からも常在細菌叢を1つの臓器として捉える考え方も……
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