ヒト永久歯は親知らず(第三大臼歯)を除くと28本ある。生まれつき本来あるべき永久歯がないことを永久歯の先天性欠如と呼ぶ。審美的な問題に加えて、咀嚼、発音およびかみ合わせの異常などを引き起こす。2007〜2008年の第三大臼歯を除く調査では日本人学童児の10人に1人に認められ、ヒトにおいて最も一般的な頭蓋顔面異常の1つである。下顎にやや多く、また歯種別では下顎第二小臼歯、下顎側切歯、上顎第二小臼歯、上顎側切歯の順に多く認められる。このような多様性は、さまざまな遺伝子の相互作用に加え、口腔異常などが重なり合って生じる可能性……
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