ヒトの身長は、連続的でほぼ正規分布する多因子形質であり、量的遺伝のモデル形質としての役割を果たしてきた。ヒト身長の遺伝学研究は、1800年代後半のフランシス・ゴルトンまで遡る。ゴルトンとその後継者であるカール・ピアソンは親子の身長の類似性を示しながら、近代数理統計学の基礎を構築した。さらに、1900年代前半にメンデルの法則が再発見され、ロナルド・フィッシャーが量的遺伝の理論的基礎を構築したことで、身長の遺伝様式も概ね理解されるに至った。双生児を用いた身長の遺伝率推定では、加算モデルで説明される狭義の遺伝率が約0.8という推定が得られている。
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