顔面の形態形成に関与する遺伝子の知見は、主にモデル動物を用いた発生生物学研究、あるいはヒトの先天異常の研究からもたらされてきた。顔面の発生が顕著になるのは、ヒトでは妊娠4週頃からで、口窩を取り囲むように前頭鼻隆起、内側鼻隆起、外側鼻隆起、上顎隆起、下顎隆起が形成され、隣接する隆起が癒合することで顔面が形成される。顔面原基の成長やパターン形成には、FGF、BMP、DLXのファミリー、SHH、BARX1、MSX1などの分子が重要な役割を果たすことが知られている。顔面の形態形成に続き、左右の上顎隆起から生じる口蓋突起が正中線で癒合することにより、鼻腔と口腔を隔てる口蓋がで……
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