「ヒトの脂質分解・吸収」には遺伝が大きく関与する。これは検診などで測定される血中コレステロールや中性脂肪値などの異常(脂質異常症)が大いに遺伝しうることなどから理解しやすい。本分野は、一般人口の200〜300人に1人程度認められ、著明なLDLコレステロール血症を背景に早発性冠動脈硬化症を呈する家族性高コレステロール血症やその類似疾患の研究を契機に主に肝臓や小腸などに分布する関連遺伝子の機能が解明され、一部は有効な薬剤のターゲットとして臨床応用されてきた。本節では脂質の中でもLDLコレステロールに焦点を絞り、遺伝性疾患と……
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