循環器臓器である心臓と、呼吸器臓器である肺は胸郭に存在するという解剖学的位置だけでなく、その機能も密接に結びついている。体循環を経て右心系に戻った血液は、右心房から肺動脈を通り、肺胞にて酸素化を受けたのちに肺静脈を経て左心系にいたり、再び体内臓器へ酸素を供給すべく、全身へと送り出されていく。このように、肺は肺循環を担う重要な臓器であり、呼吸系と循環系はこの肺循環を介して直接的な影響を及ぼし合う関係にある。
呼吸器系である肺疾患が循環系に影響を及ぼす際には、この肺循環に影響を及ぼすことが大多数である。臨床の現場で遭遇する機会の多い……
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