身長は、個人間や集団間で大きなバラツキが認められる形質で、古くから人類学の興味の対象の1つだった。ヒトの身長に影響を与える重要なホルモンの1つが、成長ホルモンである。成長ホルモンは191個のアミノ酸残基からなるペプチドホルモンで、脳底部にある下垂体前葉から分泌される。成長ホルモンは骨端での軟骨の形成を促進し、骨を成長させることにより身長を伸ばす。また、体内でのタンパク質の合成を促進し、筋肉の量を増やすはたらきも持つ。このような成長ホルモンの効果は、それ自体が標的細胞にはたらきかけて起きるものもあるし、肝臓などから分泌されるインスリン様成長因子Iという別のホルモンのは……
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