オキシトシンは9個のアミノ酸が繋がってできたペプチドホルモンである。哺乳動物の主要なオキシトシン産生細胞は、視床下部の室傍核と視索上核に細胞体を持つ大細胞性ニューロンである。視床下部で合成されたオキシトシンは軸索内を脳下垂体後葉に輸送され、軸索終末に貯蔵された後、さまざまな刺激に応じて毛細血管内に分泌される。体循環に入ったオキシトシンは、出産時の子宮平滑筋収縮、授乳時の乳腺からの乳汁放出などを促進する。
このような末梢への分泌に加えて、オキシトシンはニューロンの樹状突起から脳内に分泌されることが知られている。その中枢神経作用の1……
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