2度目以降の病原体の侵入・感染に対して抵抗性を獲得する現象を獲得免疫と呼ぶのに対し、生来持っている抵抗性を自然免疫と呼んでいる。獲得免疫は抗原に対して特異的な反応であり成立に時間を要するが、自然免疫は迅速にはたらく。まず、上皮細胞の密着結合、粘液中に分泌される抗菌ペプチド、共生微生物などは、微生物の侵入に対して最初の障壁となる。病原体がこの障壁を越えて組織内に侵入した場合には、補体系タンパクなどの血漿タンパク質が活性化して病原体の排除にはたらく。さらに、これらの即時性の反応に加えて、病原体の侵入を感知して一連の防御反応が誘導される。この防御反応は、(1) 病原体の侵……
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