獲得免疫系の一翼を担うT細胞は、T細胞受容体を介してMHC分子に提示された特異抗原を認識して反応する。T細胞受容体はαβまたはγδのヘテロ二量体で、それぞれ多型に富む可変(V)領域と不変(C)領域から形成される。可変領域の多様性が、T細胞が膨大な抗原に反応するポテンシャルを担っている。
可変領域の多様な配列は、精妙な遺伝子組換え機構によって実現する。β鎖の可変領域の場合、約30のV遺伝子断片、2個のD遺伝子断片、12のJ遺伝子断片から……
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