スポーツの世界史

ユーゴスラビア・サッカーの黄金期(『スポーツの世界史』No.25)

社会主義時代に最も人気を博したのは、やはりサッカーであり、バスケットボール、ハンドボール、水球などのチームスポーツがそれに続いていた。ユーゴスラヴィアのサッカーの歴史は古く、第1次世界大戦直後の1919年にユーゴスラヴィア・サッカー連盟が...
スポーツの世界史

「友愛と統一」を求めたユーゴスラビアの スポーツ(スポーツの世界史24)

社会主義時代のユーゴスラヴィアでは、スポーツは、多民族国家としてのユーゴスラヴィアの諸民族の融和や統合を象徴するものとしての役割を求められていた。諸民族の平等と融和を象徴するスローガンが「友愛と統一」であったが、まさにスポーツは、この「友...
スポーツの世界史

共産主義に利用されたマジック・マジャル(スポーツの世界史23)

 ラーコシ体制がサッカーを重視したのは、国際試合での勝利によって西側に共産主義体制の優位性を誇示するだけでなく、サッカーの大衆動員力を手に入れようとしたからだった。加えて、サッカーを共産党体制下の能力による社会的上昇のショーケースとして活...
スポーツの世界史

フランコ独裁下におけるスポーツ(スポーツの世界史22)

スペイン内戦中の1938年には高等学校で体育が必修になるなど、学校教育の中でも体の強さを求めた身体活動が実践されて軍事を強化していく流れにあった。  内戦の結果、1975年まで、スペインはフランコ独裁の支配下に置かれることになる。  まず...
スポーツの世界史

女性の女性による女性のためのバルセローナスポーツクラブ(スポーツの世界史21)

スペインで女性がスポーツをする機会は社会・文化的後押しを受けて徐々に広がっていった。1921年にパリで国際女性スポーツ連盟が生まれたが、スペインの女性たちもこの団体との繋がりを持ち続けていた。1928年には女性だけで構成される女子スポーツ...
スポーツの世界史

フランス柔道の国技化(スポーツの世界史20)

現在のフランスにおいて、日本発祥の柔道はすでに、国技と呼ぶにふさわしい地位を得ている。道場やクラブで練習するすべての人びとの数を示す柔道連盟の2016年度の登録者数は約60万人で、これはサッカーとテニス、馬術に次ぐ4番目に多い数字である。...
スポーツの世界史

女子オリンピックの創設と人見絹枝(スポーツの世界史19)

近代オリンピックの草創期では、フランスの女性たちは、スポーツ・クラブや協会・連盟の多くに加盟を認められていなかった。このような状況の中、まずフランス初の女子スポーツ・クラブ「水の精」(水泳クラブ)が、1906年にパリで生まれる。1912...
昆虫たちの不思議な性の世界

信濃毎日新聞にて紹介記事

ショウジョウバエの仲間では精子の長さが58ミリあって、ヒトの精子の1000倍に達する(?!)という文章が記事にあり、本書を読み返したら確かに第2章に記載がありました。 信濃毎日新聞様に『昆虫たちの不思議な性の世界』を著者のお一人東城先生...
スポーツの世界史

ムハンマドが興じたスポーツ(スポーツの世界史)

ムスリムのスポーツ選手といえばモハメド・アリ、本名カシアス・クレイを思い出すだろう。 1964年に名前まで改めたように、イスラームに改宗したこともよく知られている。 ムスリムのスポーツとしては伝統競技がいくつか伝えられている。 まず面白い...
スポーツの世界史

頭のおかしいイギリス人たちの遊び(スポーツの世界史)

1869年にブエノスアイレスのイギリス人コミュニティの中で設立されたブエノスアイレス・フットボールクラブが、南米最古のサッカークラブとされている。 金融業で働いていたジェイムズとトマスのホッグ兄弟が率いるこのクラブは、結局イギリス人同士の...
スポーツの世界史

ペレ登場(スポーツの世界史)

1958年スエーデンのワールドカップで、ブラジルは初めて優勝する。 大きな脚光を浴びたのが、3試合出場で6点を取った17歳のペレだった。 ペレ、本名エドソン・アランテス・ド・ナシメントは、1956年に15歳でサンパウロ州の名門サントスでプ...
スポーツの世界史

ブラジル伝説のストライカー・フリーデンライヒの生涯(スポーツの世界史)

 フリーデンライヒは、ドイツ系2世のブラジル人の父とアフリカ系ブラジル人の母の間に生まれた。  1916年からアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、チリの南米4か国の対抗戦コパ・アメリカが開かれるようになった。19年の第3回決勝戦で、当時、...
スポーツの世界史

ドミニカ野球の金銭事情と大リーガーへの憧れ(スポーツの世界史)

アメリカによって構築されたシステムであるアカデミーが、マイナーリーグの末端に位置づけられ、プロ野球選手の入口となっている状況は、ドミニカがアメリカに従属しているように映る。 しかし、ドミニカ人がどのように野球と関わっているのかに注目すると...
スポーツの世界史

ブルマーの誕生(スポーツの世界史)

アメリア・ブルーマーは、冬場に引火してたびたび焼死にいたらしめた着脱困難な重い衣服を脱ぎ、ウエストを17インチにまで締め付けることが望ましいとされたコルセットを外して、代わりに動きやすい、トルコズボン風の衣服を着用することを推奨した。 新...
昆虫たちの不思議な性の世界

昆虫DNA研究会、出席(2018.07.22 in 伊丹市昆陽池公園スワンホール)

酷暑の関東から逃げるように向かった先は大阪の伊丹。 JR京都線で伊丹駅を降りると、都内をはるかに上回るセミの声と酷暑猛暑。。。 ただ研究会の行われる館内は空調がきいており、発表者の皆さまの発表内容も、心地よく耳に入りました。 主催者の八木...