遺伝子から解き明かす鳥の不思議な世界
編=上田恵介
あの鳥は、どのように進化してきたのか?
特有の色彩世界と色覚の進化、道具を操る学習と記憶、美しい羽模様を生み出す分子メカニズム、絶滅危惧種と保全活動の実像など、鳥類学の主なテーマを網羅。(オンライン版でいつでも読書が可能に!)
読者からの声
(良かった点は)分野が多岐にわたり、ボリュームのある内容。(良くなかった点は)専門用語の注釈集があればより良かった。
(良かった点は)博物誌と現実の種との関係をDNAレベルから考察したり・・・新しい解析手法の紹介が分かり易かった。(良くなかった点は)活字のポイントをもう少し大きめにして欲しかった。各章毎に、著者と批評者との対話形式のさらに一つ奥行きのある解説コーナーをつけてほしかった
(良かった点は)11章の遺跡から出土するアホウドリの話。形態学という古典的な領域を、古びさせずに有効活用しているトピックスだから。(良くなかった点は)あまり思い浮かびません。重版して数年後にも手に入りにくくなることがなければありがたいです。(他人に薦める上で)
(良かった点は)集大成的な研究の網羅。(良くなかった点は)日本人の研究に偏っている。
(良かった点は)偏ることなく万遍にさまざまな分野の研究結果を知ることができた。(良くなかった点は)少しでもカラーがあるとよかった。
(良かった点は)本の構成とそれに対して多くの研究者が関わって本が作られていること。(良くなかった点は)やや高いか。
(良かった点は)偏ることなく万遍にさまざまな分野の研究結果を知ることができた。(良くなかった点は)少しでもカラーがあるとよかった。
(良かった点は)本の構成とそれに対して多くの研究者が関わって本が作られていること。(良くなかった点は)やや高いか。
(良かった点は)それぞれの専門の人が、その専門分野について執筆しているところ。(良くなかった点は)索引が鳥の名前は、しっかりのっているが、該当ページが多すぎて主な説明ページとならない。鳥以外のワードが少ない気がする。
【目次】
第Ⅰ部 認知生態
第1章 鳥がみている色彩の世界
第2章 カラスの認知機能
第2部 鳥の色彩と社会行動の進化
第3章 鳥の色彩と遺伝的背景
第4章 カエデチョウ科鳥類の性淘汰と雌雄コミュニケーションの進化
第5章 EPC今昔物語
第3部 分子系統地理
第6章 分子系統樹から解き明かす琉球列島に固有な鳥たちの起源
第7章 DNA・外部形態・音声の違いから明らかとなったメボソムシクイ上種の謎
第8章 DNAからみえてきた伊豆・小笠原諸島の鳥の起源
第9章 DNAからみた北海道のスズメの遺伝的特徴
第4部 鳥の歴史と進化を探る
第10章 古文書の「丹頂」からタンチョウを探る
第11章 遺跡から出土するアホウドリの骨の動物考古学と考古鳥類学
第12章 化石から類推する鳥類の繁殖方法の進化
第13章 空中と水中でのストローク
第5部 保全遺伝学
第14章 アホウドリ復活への歩みと保全遺伝学
第15章 ライチョウをめぐる遺伝的問題
第16章 絶滅危惧種保全と外来種管理への保全遺伝学的アプローチ
第17章 渡り鳥マガンの遺伝構造からみえるフライウェイの保全管理
第18章 希少猛禽類2種の遺伝的多様性を比較する
第19章 病原体とともに空を飛ぶ運搬者
【筆者紹介】
田中啓太(第1章):野生動物保護管理事務所主任研究員
伊澤栄一(第2章):慶應義塾大学文学部教授
森本 元(第3章):山階鳥類研究所研究員
相馬雅代(第4章):北海道大学大学院理学研究院生物科学部門准教授
三上かつら(第5章):NPO法人バードリサーチ研究員
関 伸一(第6章):森林総合研究所関西支所生物多様性研究グループ
齋藤武馬(第7章):山階鳥類研究所自然誌研究室研究員
杉田典正(第8章):国立科学博物館植物研究部非常勤研究員
泉 洋江(第9章):北海道大学総合博物館資料部研究員
久井貴世(第10章):北海学園大学人文学部客員研究員
江田真毅(第11章):北海道大学総合博物館准教授
田中康平(第12章):筑波大学生命環境系助教
綿貫 豊(第13章):北海道大学大学院水産科学研究院教授
出口智広(第14章):兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科准教授
笠原里恵(第15章):信州大学理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所助教
森さやか(第16章):酪農学園大学農食環境学群環境共生学類准教授
森口紗千子(第17章):日本獣医生命科学大学獣医学部ポストドクター
浅井芝樹(第18章):山階鳥類研究所研究員
佐藤雪太(第19章):日本大学生物資源科学部獣医学科教授
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