日本鱗翅学会・関東支部 2019「秋のつどい」を取材しました

研究会学会の取材でなんども訪れ、馴染みのある2号館入り口。

10月に入ったのに気温30度近い酷暑。

それでも講堂がほぼ満員になるほど、聴講者が集まりました。

場所は東京大学理学部2号館の大講堂。

先週取材した日本蛾類学会に比べると、やや年齢層が高めな印象で、蛾類ファンの方が若い層が増えてきているのでしょうか。

今回の発表では、種の同定というテーマから始まり、交尾器、斑紋などを手掛かりにした手法が紹介されていました。

海外の研究者による交尾器スケッチと近年の顕微鏡写真を比べて、すがた形が似ているのでおそらく同じ種とするなど、素人にはよくわからない話もありましたが、どのようなことが関心の高い話題になっているか、どのようなところに魅力を感じているかなど、参考になりました。

小社で制作中の本の執筆者のおひとり新津先生や、蝶類研究の泰斗・加藤義臣先生による発表も聴講者に興味深い話題を提供されていました。

なかでもグループ多摩虫の代表、大野和美氏による発表、とくにカザフスタンのアルタイ山脈の峰々を背景にしたウスバキチョウの写真の美しさには私ふくめ、多くの人が目を奪われたのではないでしょうか。

加藤義臣先生によるアゲハモドキに関する発表。

今後また、昆虫、生物関係の学会研究会情報を随時更新していきます。