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「第4章 交わりの儀」の中で、印刷に入る前のぎりぎりの段階で修正をしました。イグ・ノーベル賞で有名なトリカヘチャタテについての紹介文章です。実際に受賞された上村佳孝先生の依頼を受けて、著者の方が修正文章を送ってくれました。
修正前「このトリカヘチャタテでは、交尾姿勢も一般のチャタテムシ類や他の多くの昆虫種群でみられるような交尾姿勢とはオス・メスで逆の関係となっている(オスの背にメスがマウントし,交尾器を挿入する姿勢である)など、そもそも「性とは何か?」といった生命科学における究極の課題を考える上でも実に興味深い対象である。」
修正後「このトリカヘチャタテを含むチャタテムシ類は、オスにメスがマウントするような交尾姿勢をとる。このようなチャタテムシ類がもつ特徴がトリカヘチャタテにおけるメスのペニス進化の前適応になったのではないかと,この研究の著者らは考えているようである。オスの背にメスがマウントし,メスがオスに交尾器を挿入するなど、そもそも「性とは何か?」といった生命科学における究極の課題を考える上でも実に興味深い対象である。」
正確性を保つために、多くの修正・調整が入っています。
今回はブラジルの出張中の著者から、メールでの修正指示でした。